食物アレルギーがある場合、完全除去は正しい指導か?
2025.12.23
一昔前の食物アレルギーの治療は完全除去が主流でした。
しかし、現在の食物アレルギーの管理の原則は、「正しい診断に基づいた必要最小限の原因食物の除去」です。
「正しい診断」とは、血液検査や皮膚テスト(プリックテストなど)で陽性になったら、その食材を食べると必ずアレルギー症状が出る、ということではありません。さらに、両親や兄弟/姉妹が食物アレルギーがあるから、とりあえず検査するということも正しい選択ではありません。
不必要な検査をして、不必要な除去することは食物アレルギーの管理としては絶対に避けなければなりません。
不必要な完全除去は、その食物をより食べられなくしてしまう可能性もあります。大切なのことは、「食べられる量をしっかり食べ続けていくこと」です。さらに、ゆっくり時間をかけて、食べられる量を増やしていく治療(経口免疫療法)を行います。
安全に食べられる量は、これまでの経過(食べた量、調理方法など)や食材の種類により異なりますので、必ず医療機関で相談の上、決めていきましょう。(状況次第では食物経口負荷試験を行う必要もあります。)
現在行っている食物アレルギーの管理に疑問がある方は、いつでも当院までご相談ください。

