小児科は何歳まで?
小児科は子どもの健康を専門に扱う診療科で、新生児から思春期までの子どもを対象としています。一般的には中学校3年生(15歳)までを対象とするイメージがありますが、18歳までの診療が望ましいとされています。アトピー皮膚炎、喘息などアレルギーに関連する病気など慢性疾患と言われるものは成人してからも続くため、これまでに受診していた小児科医で継続して診察してもらうことは医療者にとっても、患者様にとってもメリットがあると思います。
18歳以下であれば可能な限り対応致しますので、まずはお気軽に当院までご相談ください。
当院で継続的に受診をされていた患者様に関しては、疾患内容によっては18歳以降でも継続受診は可能です。
また、お子さまと一緒に受診される親御さまに関しても、一般的な風邪症状やアレルギー、予防接種(インフルエンザワクチンなど)についても対応は可能です。生活習慣病などの慢性疾患やその他専門領域の診療につきましては他院での診療をお願いすることがあります。
小児科と内科の違い
年齢ごとの特徴や注意点
新生児期、乳児期早期(0~3か月)
この時期の発熱(38度以上)には注意が必要です。インフルエンザや新型コロナウイルスなどウイルス感染症に罹患している可能性もありますが、それ以上に細菌感染症など、より重症化しやすい病気も考慮する必要があります。更に、発熱すると体力が奪われ、哺乳量が低下し、脱水症になってしまうスピードも早いため、この時期に発熱した際は速やかに受診しましょう。
乳児期
ウイルス感染症の中でもRSウイルスやヒトメタニューモウイルスといった感染症は乳児期の子どもにとっては重症化することがあります。呼吸の仕方がいつもと違う、ミルクを全く飲まない、飲んでも吐いてしまう、ぐったりしている、などの症状が見られる場合は速やかに受診しましょう。
また、離乳食を進めていく過程で、アレルギー症状(発疹、嘔吐など)を疑うケースがあります。その後の離乳食の進め方が重要になりますので、かかりつけ医としっかり相談しましょう。
乳児期・幼児期
集団生活が始まると感染症にかかることが増えていきます。徐々に免疫を獲得し、発熱など風邪症状の頻度は下がっていきますので、身体を強くするための時期と思ってください。発熱や咳などの症状が1−2週間続く場合は、感染症以外の病気も疑う必要が出てきますので、かかりつけ医に相談した方がよいでしょう。
学童期・思春期
学童期にはおねしょ、肥満症、学校での困り事など、これまでに見られなかった問題が出てくることがあります。思春期になると精神的なストレスから来る身体の不調や二次性徴に伴う身体的、精神的な悩みがみられるようになることもあります。
こころの問題
学童期や思春期になり、心理的な問題が出てくることがあります。小児の精神疾患を専門に診療する医師は少なく、受診したくても数か月待つケースも多くあります。心理的な問題の原因が、実は身体的な病気が原因であることも多くありますので、まずはかかりつけ医に相談しましょう。
受診際の持ち物
小児科を受診する際には、母子手帳とお薬手帳、健康保険証は忘れずにお持ちいただくようお願いします。
受診の際に必要な持ち物
- 健康保険証
- 乳幼児医療証もしくは子ども医療証
- 病院の診察券
- 母子手帳
- お薬手帳、飲んでいる薬
など
お子さまのために必要な持ち物
- おむつ、おしりふき
- 着替え
- タオル
- 授乳グッズ
- おやつ
- 抱っこひも
- ベビーカー
- ブランケットなど体温調節できるもの
- お気に入りの絵本やぬいぐるみ
など
診察がスムーズに行える情報
症状が始まった時期や詳しい症状の経過について事前に情報を共有いただくことで、スムーズな診察に繋がることがございます。ご協力の程、よろしくお願いします。
- 病状の経過を書いた記録、体温の記録(体温表)
- 動画、写真、音声などの症状の記録(けいれんや発疹などがある時)
- 便や尿の排泄状況(便や尿の様子がおかしいと思う時)
- 医師に聞きたいことのメモ
など
保護の同伴が必要です
当院では、18歳未満の未成年の方が受診される際には、原則として保護者の方の同伴をお願いしております。
安全で適切な医療を提供するためには、これまでにかかった病気や受けた治療、現在服用している薬、アレルギーの有無など、詳しい情報が必要となります。たとえご本人が症状について説明できる場合でも、診察や治療は医師と患者様が一緒に考えて進めていくものであり、保護者の方にもその内容を十分にご理解いただいたうえで、検査や治療の目的・方法・リスクなどについて同意をいただく必要があります。
ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。